―ガタンッ 「わっ」 「おっと…大丈夫ですか?」 突然エレベーターが揺れて、私は福井先生の胸に倒れてしまった 見た目は細身なのに、意外と胸板が厚かった 「あ…ありがとうございます…」 「…あれ?」 私はお礼を言って福井先生の胸から離れたけど、なぜか福井先生は私の肩をつかんだままだった 「…この香り…」 「え?」 「ちょっと吉岡さん動かないで」 そう言われた次の瞬間、福井先生の胸にもう一度抱きしめられていた