気づいた瞬間体が凍りついた
蘇る昨日の出来事…
いくら酔ってたと言ってもやっぱりバレてたんじゃないかな…
「…吉岡さん?」
「ひゃいっ!」
突然声をかけられて変な声がでてしまった
福井先生もびっくりしたような表情をした後、くすりと笑った
「どうかしました?あ、もしかしてさっきのショックだったとか?」
「…ショック?」
「ほら、吉岡さんが乗ったら重量オーバーだったから」
「そ、そんなこと全っ然気にしてないですよ」
今はとにかくはやくこの状況をどうにかして切り抜けたくて必死なんだから…
そんなこと考える余裕なんてなかった
「じゃなんでしょうか。なんだかいつもの吉岡さんと違う気が…」
「き、気のせいですよっ!」
話をしていたらエレベーターがきたので私達は乗り込んだ
なぜかこんな時に限って誰も乗ってない
「…よく寝れなかったんですか?」
「まあ…そんなとこですね」
確かに寝れなかったし…
変態教師のせいで
「寝不足はいけないですね。僕は夢を見るくらいぐっすりでしたよ」
「…夢?」