先生がとんでもないこと言うからだよ!
「んじゃ、いまもっと抱きしめちゃうぞ?」
「だから、みんなが」
「じゃ部屋に来い」
…これじゃいつになっても、終わらないよ
「…先生はなんでそんなに私といたいんですか」
「南がスキだから」
そりゃ私だってスキだし、一緒にいたいけど…
何もそこまで…
「…はあ、そんなに嫌か?」
「い、嫌じゃ…ないけど…」
「けど?」
「こ、ここに来てまで…その…し、しなく…ても」
私は恥ずかしくて全部言わないうちに膝を抱え、顔を隠した
…だって、夜に来いって
『そういう』意味でしょ?
「…へ?」
「だ、だから…別に、旅行終わって、家帰ってからでも…いいじゃん」
本気で嫌なわけじゃないけど、恥ずかしいし
いちおう学校行事だし
「…南、オレは別にただ南に会いたいから誘ってんだけど」
「…………へ?」