【Side 先生】



「やっと一日が終わりますねー!」


修学旅行初日を無事に終え、オレは福井先生と共に風呂へ向かった


「田崎先生ってば、お疲れですか?さっきから黙って…」


「いや…まあ…」


福井先生はさっき頂いた夕飯に満足した様子で、ご機嫌な感じ



オレはというと…


気持ちがモヤモヤとしたままだった



というのも、今日一日俺の元気の源である南に1度しか触れてないのも俺が不機嫌な理由のひとつ


それだけでも辛いのに、南のやつ夕飯の時に男子と仲よさげに話してたりして…





「…先生、服着たまま入るんですか?」


オレは脱衣所に突っ立ったまま、考え込んでいたらしい


すでに準備万端な福井先生が不思議そうな顔をしていた



「あ…すいません…先どうぞ」


「はいはーい」



生徒達の見回りの後、風呂にきたのはいいが、今さらながら何故福井先生ときたのか不思議に思った



今のオレにはそんなこと考える余裕さえなかったわけだ



オレってちっちぇな…