バスは今日泊まる旅館に着いた
落ち着いた和風の旅館
オレンジのライトが夕日とすごくマッチしていた
「はい!ではまた夕食の時間に集まりましょう!」
福井先生の言葉で解散
私達は決められた部屋へと向かう
「ワクワクするねー!」
「あゆみハシャギすぎ」
私達のクラスは去年に引き続き女子が少ない
今年は12人しかいなかった
今回は女子は2部屋しかないので6人ずつ
私とあゆみと理奈に、あと3人入るのだ
「あの…吉岡さんだよね?」
部屋の前にいくとすでに3人が待っていた
鍵は私が持っていたので待たせてしまったらしい
「あ、ごめんね!」
「ううん!平気だよー!」
あまり話したことはなかったけど、3人とも気さくな感じだった
部屋に入り、しばらく談笑していると、すぐ仲良くなれた
漆黒の黒髪がトレードマークのいっちゃん
理奈と同じバスケ部だった真由子
去年も一緒だった知咲(チサ)ちゃん
「うちらも名前で呼んでね!」
「ありがとー!」
よかった
とりあえず楽しく過ごせそうだ