こんなに愛されてるんだから大丈夫だと思う


でもやっぱり不安があった


「私は美佳みたいに可愛くないし、甘えたりも出来ない。だから先生も私なんかより美佳のほうが好みなのかなとか思ったり…」


私が本音を漏らすと先生は笑った


「あのなぁー、そんな南だからオレはスキになったんだぞ?まあ、甘えた南も悪くないけど」


先生はちゅっと軽いキスを私の頬に落とした



「先生が変態だから心配だったんだよ」


「ふふん、オレが興奮するのは南だけだから心配無用!」



くだらないことも、
つまんない冗談も、
先生とだから楽しい


「これからは不安とか悩みがあったらすぐオレに言えよ?」


「えー?頼りないなぁ…」



先生が笑うから、私も笑う


先生が悩んでたら、私も一緒に悩むよ


2人でちょっとずつ強くなれば、きっとまた笑えるもんね



「…くしゅん!」


「ん?南風邪か?」



先生は私のおでこに手を当てる


でも熱なんてない



「…先生、寒く…ない?」


「…南」



これが私の精一杯の甘え



先生がほしいとか


愛してるなんて言えないから




「私…寒いなぁ…」


「そっか。じゃはやくあったまらなくちゃな?」



先生に手を引かれ、向かう先はただひとつ