一通り話し終えると先生はふぅーっと長く息をはいた


私も先生のマネをしてソファーに寄り掛かる


静かな空間に私と先生の呼吸の音だけが響く



「…やっぱり、南の言ってた通りだったんだな」


「本当…。お騒がせな2人だよね」



先生は笑っていたけど、きっとすごく不安だったと思う



自分が関係していたこともあるし、それの背後には私がいて…


たぶん、家で待ってられなかったから私の家まで来ちゃったんだね



「はぁ~。とりあえず、南が戻ってきてくれてよかった」


「何それ?私が陵也とくっつくとでも思ってたの?」


私の質問に先生は苦笑い


「そーゆーわけじゃないけど…。正直不安だった。また南がどっか行っちゃうのかな…とか」



こんな弱音を吐く先生初めて見た


そこまで心配かけてたんだって言う申し訳ない気持ちもあるけど、そんなに愛されてるんだなっていう嬉しさもある



「私だって、美佳が先生にホレたとか言った時、どうしようって思ったよ」



今日はなぜか素直になれる



思ってることがすらすら出てくる



先生は黙ったまま私の肩に腕を回し、グッと引き寄せた