何から切り出せばいいのかわからない
でも、もう何も隠すこともない
「陵也。美佳にちゃんとほんとのこと話して」
私は陵也の目をじっと見つめた
「み、南?本当のこともなにも、私はフラれたんだよ?」
美佳は私の発言に動揺していた
「いいから。さ、ちゃんと自分で説明してよ」
陵也のことは、自分ですべて解決してほしい
私から言ったって、説得力ないから
「…はぁ、なんでお前が気づくんだよ」
陵也も私の押しに降参した様子
まだ状況が掴めてない美佳に、陵也はゆっくりと話しだした
「…南がスキとか、冗談だから」
「……え?」
さっきまで泣いてたせいで、少し赤い美佳の目
陵也の言葉に、美佳は目を大きく見開いた
「…お前が、美佳がオレのこと見てくんないから。いじめたくなったんだよ。そしたらお前本気にするから…。後に引けなくなったってゆうか…」
ボソボソと言い訳を語る陵也の頬はどんどん赤くなっていく
それと比例するように、美佳の瞳にも再び涙が…