「ふふふっ。なんて顔してんのよ~!」


黙り込んだ私の肩を軽くパンチする美佳


綺麗な瞳にはうっすらと涙が浮かんでいた



「あ…えっと…」


「南。私わかってるよ」



突然、美佳が真剣な表情になった



「…え?」


「南さ、学校の先生と付き合ってるよね?」


な…


なんで………




「み、美佳…?」


「しかも相手は…田崎先生…だよね?」



いつもみたいに笑って言ってくれたら、私も軽く返せるのに…


今日に限って、なんで真面目な顔するの……?



「…南?本当のこと言って」



私の返事を待っている美佳


まだまだ寒い季節なはずなのに、心臓からドクドクと熱いものが身体中を流れる



「……うん。そうだよ」


「…それはどっちの質問の答え?」


「…どっちもだよ」







一瞬…


空気が変わった気がした