約束をした公園まで歩いて10分
小学生の頃よく遊んだ小さな公園
ボロいベンチに美佳の姿が見えた
「美佳」
「あ、南!」
私が声をかけると小走りでかけよってきた
ピンクのふわっとしたニットにデニムのスカート
私には決してマネできない格好
「へへへ。なんか久しぶりだね?」
「うん。小さい頃はよく来たよね」
私は途中で買ったホットミルクティーを美佳に渡し、ベンチに座った
何から話せばいいんだろう
よく考えなかったけど、そもそも私がなんで知ってるのかから話さなきゃだよね
だったらやっぱり先生との関係も話さなきゃなのかな?
「南?」
「へ?あ…ごめん」
ぼけっとしていたら美佳に笑われた