私ってば…また変なことを



「南?」

「あ、いや…その…」


今日は特別おかしい


熱のせいだろうか


「…まあ、昔乗せたけど。最近は南しか乗せないよ?」


先生は大人


私はやっぱり子供


こんなことをいちいち気にする私は…


いつになったら大人になれるのだろう



「いや…乗せても別にいいの!た、ただ…」


「ただ?」


「こ、ここの席は…ヤダ」



助手席は…やっぱり特別だから



後ろならまだ許す



ここは私だけが座れるんだって思いたかった



「へぇ…。今日の南ちゃんは可愛いね?」


「…………」


「あ、間違えた。今日も可愛いね?だ」


「もーーー!!!」



真っ赤になる私を先生は笑う



「照れんなよ!ってか、当たり前だろ?彼女以外乗せないよ」



先生は子供な私に『約束』をくれた