一人じゃなくなったから泣けなくなった。
けど、無口な優也といても会話は弾まなかった。

「誰かくるかな」
「・・・多分な」



その通りだった、
1ヶ月くらいした頃、11歳の少女、愛満(アミ)がこの世界に来た。



「あら、先客がいるのね」
愛満は微笑んだ。
こんな優しそうな人、こんな所へ来て・・・



「いきなり顔が変わってきてね・・・上の世界にいられなくなちゃった」
愛満はふふっと笑って私の隣に座った。


「ここには何人来ると思う?」
「・・・5人」
私は小さく言った。






「私たちはどれだけここにいなきゃいけないんだろう」
愛満は俯いた。
私も答えられなくて俯いた。


優也は上を見上げていた。






それから数ヶ月・・・


私は6歳の誕生日を向かえ、優也も7歳になった。
愛満は本当のお姉様のようで、家族のようになった。