なんだ、あんたもか、優也は聞こえないような声でそう呟いて上を見上げた。
長い沈黙が続いた。
先に沈黙を破ったのは優也だった。
「いつからいる」
「結構・・・いる」
「見た感じ、小1くらいか?」

きっと優也も幼い子供。
なのに何もかも知ったような大人びた口調。

「5歳」
「ふーん」

興味なさそうに答えた。






「優也は?」
「6歳」




そうか、優也も世界を知っているんだ。
この変な世界を知っているんだ。
納得いってないんだ。



だってこんな暗い場所じゃなくて、大きくて明るくて・・・
そんな世界で生きていたいと、






そう思うはずだ・・・。