「終わったら、さっさとこいよぉ~」

と言ってドアを閉めた。

最初はこんな奴なんとも思ってなかった。

でも、バイトが慣れていく連れに倖のことも気になっていった―――。


テーブルを拭き、部屋の清掃が終わり倖のいる部屋に行った。

「倖終わった???」

すると、飴を舐めながらカラオケ用のテレビを見ていた。


「あんた、何やってんの!?」

「えっ!? 掃除だぜっ」

ニコッとしてあたしのほうを見た。

絶対サボってるのに~っ!!