アイツが去る後ろ姿を見ながら、1人後悔していた。


「仕方ないよな、勝手に言葉が出ちまったんだから。お前もそう思うだろ?」


首を撫でてやると、みぅが気持ち良さそうに喉をごろごろ鳴らす。


「はぁ、俺猫になに喋ってんだろ……」

俺はスッと立ち上がり、教室へ向かった。


教室に戻ると如月が居た。


如月と目が合うと、如月に視線を反らされた。


俺は内心傷つきながら、自分の席へと座った。


“つか、俺何傷ついてんだ?”


俺は暫く頭の中で口論していたのだった。


“やっぱ俺、アイツが好きなんだろうな”