「何を話してたんだ?」

弘人くんが不思議そうに聞いてきた。

私はニヤけを堪えながら、首を横にふった。


それから私達は結婚式を終えて、婚姻届を出し、一緒に家へと帰ってきた。

私達は結婚を機に、同棲することになったのだ。

因みにどんな所かは知らなくて、全て私のお母さんと、お父さんがノリノリで決めてしまったのだ。

「わぁ、結構いいところだね」

「ああ、そうだな……」

「何か不満そう……」

「俺が不満っていうより、お前が大丈夫か?」

「何がよっ」

「寝室一緒だけど」

「えっ?嘘っ!」

私は寝室を見ると、ダブルベッドが置いてあった。

私は心の中で“お母さんめぇ〜っ”と愚痴ついたのだった。