「それでは、これからブーケトスです」
「行くよー?」
ブーケを受け取ったのは、慧くんだった。
慧くんは、吃驚したような顔をしている。
あれから慧くんには、彼女が出来たのだ。
もう、らぶらぶなくらいに。
ちょっと慧くんが、彼女の尻に敷かれてる気がするけど。
「慧くん、お幸せにーっ!」
私がそう言うと、慧くんは苦笑いをしていた。
それからご飯を食べていると、理事長がやってきた。
「結婚おめでとう」
「ありがとうございます」
「1つ良いことを教えてやるよ」
「何ですか?」
「彼奴が初めて告白したのは、お前さんじゃよ」
「えっ、嘘っ!」
「本当じゃよっ。まぁお幸せにな」
そう言うと、理事長は何処かに行ってしまった。