「ヤベェ、先に見といて良かったぁ」

余りの綺麗さに、扉を閉めてしまったのだ。

「どうしたの?弘人さん?」

へたりこんでいる俺を見て、不思議そうな顔をする芽衣のお母さん。

「あ、分かった、芽衣に見とれたんでしょ?」

「はあ」

「そろそろ準備しないといけないんじゃない?」


それから俺達は祭壇で誓いの言葉を受けていた。

「その健やかなるときも、病めるときも、喜びのときも、悲しみのときも、富めるときも、貧しいときも、これを愛し、それを敬い、これを慰め、これを助け、命ある限り、真心を尽くすことを誓いますか?」

「誓いますっ」


それから俺達は指輪の交換をし、退場した。

外に出ると、皆が俺達を祝福してくれた。