「最近、弘人くん学校来ないねっ」
私は猫を撫でながら、猫と喋っていた。
猫は“ミャー”っと答えると、私の膝に乗ってきた。
「みぅも寂しい?」
みぅというのは猫の名前だ。
私が勝手に付けたのだ。
みぅはもう一度“ミャー”っと答えると、私の膝で眠ってしまった。
「弘人くんいつになったら来るんだろ?」
1人囁き、私は暫くみぅを撫でていた。
それから2日が経って、弘人くんが学校に来た。
「久々だねっ」
「ああ」
弘人くんは短く答えると、机に附せて寝てしまった。
それから授業が始まり、真面目に受けていたのだが隣が気になった。
隣を見ると弘人くんが可愛い寝顔で寝ていた。
“可愛い〜っ。こうやって見るとちょっと子供ぽいな〜”
私がそう思っていると、弘人くんの目がいきなりぱちりっと開いた。
弘人くんは口パクで“何だ?”と聞いてきた。
私は首を横に振ると、前へ向き直った。