あれから私は、生徒会の仕事に明け暮れていた。
足ももう治っていたし、生徒会の仕事が遅くなるから弘人くんに“先に帰ってて”と言ってるのだが、前のこともあり、弘人くんはどんなに遅くなっても、一緒に帰るようになっていた。
里奈ちゃんと光司くんが帰り、後は私と慧くんだけが残っている状態になった。
「ごめんね、如月さん」
何を謝られているのか分からず、頭に“?”が浮かんでる私。
「生徒会の仕事、いつも遅くまで手伝わせて」
何の事か分かり、私は否定する。
「ううん、気にしてないから。それに、やりたくてやってるんだし、慧くんは気にしなくて良いよ」
「ふふふ、如月さんは優しいね。僕如月さんのそういうとこ、好きだな」
「えっ?」
驚いて慧くんの方を見ると、慧くんはにっこりと私に笑った。