「ああ、まあな。因みにこの学校の教頭をしとるのが、私の妻じゃよ」
「そうなのか……」
「それより芽衣さん、この度は大変じゃったの。申し訳なく思っておる」
「私は別に……」
「すまない」
「僕もすみません」
慧くんと、おじいさん(理事長)に頭を下げられ、戸惑う私。
「あの、ホントに気にしてないですから。どうか頭を上げてください」
慧くん達はもう一度私に頭を下げ、私達は帰された。
「まさかあのおじいさんが、理事長だとは思わなかったな」
私は弘人くんの言葉に同意した。
そんなこんなで虐めも無事に止み、何時もの日常に戻った私達だったが、ある事件が起きてしまうのだった。