「大丈夫か?」

「うん」

そう言い、立ち上がろうとする芽衣。

「無理に立とうとすんなっ」

「取りあえず、保健室に連れて行った方が良いんじゃない?まだ先生も居るだろうし」

そう提案してきた葛木。

「ああ。芽衣、乗れっ」

そう言い、屈んで芽衣の方へ背中を向けた。


「恥ずかしいよっ」

「良いからっ」

芽衣が背中に乗ったのを確認すると、俺は立ち上がり保健室へ向かった。