もう1年も経っているし、したけどやっぱり何度来ても恥ずかしい。
親には“遅くなる”と言っているが、多分バレているだろう。
「どうした?」
「別に」
「先に風呂入ってくれば?」
「うんっ」
私はロボットの様に歩きながら、バスルームへと向かった。
その姿を見ながら、弘人くんがクスクス笑ったのは言うまでもない。
私があがり、弘人くんがお風呂に入って出てきた。
私は気まずくなり、ベッドの端に腰かけていた。
「こっちこいよ」
そう言い、ベッドにスペースを作り、手招きしてくる。
私がゆっくりと中に入ると、弘人くんが優しく抱き締めてきた。
私は躊躇しながらも、弘人くんの腰に腕を回したのだった。