――あれから1年位が経過していた。
2年生になって、私は生徒会の副会長になっていた。
何かわからないけど、里奈ちゃんは会計をしていて、里奈ちゃんの彼氏、光司(コウジ)君は書記をしている。
何故この2人が選ばれたのか、私にはさっぱり分からない。
この2人は結構いい加減だったりするからだ。
何故2年の私達が生徒会をやっているのかというと、この学校では3年生が受験勉強に専念するために、2年生が生徒会を勤めることになっているからだ。
2年生になっても私達は同じクラスだ。
この学校では、クラスが持ち上がりだから当たり前の事なんだけど。
後、転校生も入ってきた。
その人は慧くんって言って、生徒会長を勤めている。
凄く紳士的で、王子様みたいな人。
こんな事、弘人くんの前で言ったら怒られるけど。
そして今日は私と弘人くんの、記念すべき1年記念日だっ。
私は事前にプレゼントを買っていた。
中身はまだ秘密だけど。
それにしても弘人くん、覚えててくれてるのかな?
そんなことはさておき、私は弘人くんとの待ち合わせ場所へ向かった。