ゲーセンを出ると、知らない奴等にぶつかられた。


「兄ちゃん、よくもぶつかってくれたね?」

「そっちが勝手にぶつかって来たんでしょっ!」

ムカついたのか、反論する如月。

「お嬢さん、可愛い顔してるねっ。俺達と遊ばない?」

男の手が如月の肩に置かれる。


その瞬間、ブチッと何かが切れた。

「てめぇ等、如月触れんなっ」

「お前何言ってんの?」

「離せっ!」

「はっ?」

「離せって言ってんだろうがっ!」


俺のストレートパンチが、男の顔面に当たる。

「いってぇ。何すんだ、てめぇっ!」


そう言うと、男達は一斉に俺の方へ飛び込んできた。

俺はけんを見切り、男達を倒していった。


「弘人くん凄いっ!ホントに喧嘩強いんだっ」

何が楽しい?のかはしゃぐ如月。


俺は“行くぞ”と如月の手を握り、如月を家へと送ってやった。