「次何処行くの?」

「うーん、そうだなぁ。あ、行きたい所あるんだけど良いか?」

「良いけど、何処?」

「秘密だっ」


頭の上に?をのせている如月を引っ張って、俺はあのゲーセンに連れてった。

じいさんに、如月を紹介したかったのだ。


「ここゲーセンだよね?」

「ああ、お前に会わせたい人が居るんだっ」


中へ入ると、あのじいさんがいた。

「じいさん、久しぶりだな」

「おお、久しぶりじゃのぉ。そちらさんが、お前が言ってたお相手か?」

「ああ」

「初めまして。如月芽衣って言いますっ」

「コイツから話は聞いておるよっ。可愛らしいお嬢さんだねっ」

「いい年こいて口説くなよっ」

「ホッホッホ、若い頃を思い出すわっ」

「じいさんの若い頃?」


それから俺達は、じいさんの昔話を聞くことになった。