怪獣って言ったけど、正直照れ隠しだ。
如月が玄関から出てきた瞬間、可愛い過ぎてつい言ってしまったのだ。
それから鞄を取って出てきた如月の手を握り、俺達は映画館へ向かった。
映画は最近流行りの恋愛映画。
正直こういう映画は苦手だ。
映画が終わり映画館を出ると、如月は未だに泣いていた。
「そんな感動するような話だったか?」
「感動するよっ、もう号泣だよっ。うわぁあん、あの2人が再会出来て良かったぁ」
「それは良かった、良かった」
「弘人くん感動しなかったの?」
「感動するもなにもなぁ〜」
「え〜、そんなの酷いよっ」
「酷いって言われても」
暫く文句を言われた俺だった。