翌日、さっそく美果に
「美果ーあたし陸上部入る!決めた!」
「っ!!?そうと決まればこれからは部員としてもよろしく奈々!」
「うん!」
「ってブロックとか何にするの?短距離?長距離?」
「あたし、跳躍やりたい!幅跳びやりたい!誰よりも長く遠くに跳びたい!」
これが中学1年間思い続けたこと。
一度失ってしまった思いを再び胸に抱き新境地で陸上と向き合おうと決めたんだ。
「ごめん、無理だわその野望。」
「………?!」
「うちの高校砂場とマットないから跳躍はない!」
やっと決心したのに…その直後って…神様~
「マネージャーは?興味ない?」
美果の一言に驚いた。
『マネージャー』か。
跳躍がないなら仕方がないし…
でも陸上が好きたと気づいてしまった以上このまま引き下がるのも嫌だった。
マネージャーとう役割は元々興味があった。
流れる汗の中がんばる部員!
それを影から支えるマネージャー!
まさに縁の下の力持ち!
「うん、マネージャーやる。マネージャーになる!」
ここからあたしの
私立藤倉高等学校陸上競技部マネージャー
としての学校生活が始まったんだ。