「お、おかえり…帰ろっか…」


2人はよそよそしく荷物の仕度を始める。


「何で…何でそんなにもして未来をいじめたの…?」

「…何のこと?恵美、早く帰ろ。」

「答えて…ちゃんと答えて!」


亜里沙ちゃんは大きくため息を吐いた。


「…うっせーなー、うざいからに決まってんだろ。てか、恵美もそぉじゃなかったの?」

「それは…違う…」

「違う?何で?恵美だっていじめてたじゃん。今さら偽善者ぶらないでよ。」


恵美ちゃんはうつむいた。

目から涙がこぼれ落ちている。

あたしは初めて恵美ちゃんの涙を見た。