「未来ってさぁ、ほんとうざいよねぇ~」

「うん、何度いじめても学校に来ちゃって、誰もお前なんか助けないっつの。」

「だよねぇ~あ、でもあの時、恵美助けに来たわ。」

「あの時?」

「ほら、私が体育倉庫に未来を呼び出して…」

「あぁ!犯そうとしたやつ?」

「そう、いいとこまでいったのに恵美が助けてさぁ~」

「犯されたらいくらなんでも学校に来れないよね。」

「…また未来、犯そっか。」

「いいね。じゃぁ、また男用意するわ。」

「うん、よろしく。葵はほんといろんな男知ってるよね。」

「金でよってくるバカな男しか知らないけどね。」


あたしはそれを瞬きもせず聞いた。

恵美ちゃんは下唇を噛んでいた。