前の車につんであった丸太が転がり落ちてきた。

あたしたちはなにも抵抗できない。

ガラスが割れ、叫び声が聞こえた。

最後に見たのはお母さんの姿。

あたしを一生懸命守ってくれる姿。


それからは何も知らない。

ただ分かるのは、


もう…


いつもみたいに笑えないということだけだった。