あたしが暗くなっているのを見て、おばあちゃんは話を変えた。


「さぁ、作りなおそう。おばあちゃんも手伝うから。」

「いいよ、大丈夫。恵美ちゃんへのプレゼントだから自分で作りたいの。」

「そうかい。それなら自分で作らなきゃね。また困ったことがあったら聞いてね。」

「分かった。ありがと。」


そう言っておばあちゃんは台所を後にした。


おばあちゃんが台所から出て行く後姿を見ながら、

あたしは、また気を使わせてしまったことを悔やんだ。