「それに今日はあの事故の日からちょうど一年だから余計にね…」

「あぁ、せっかくの誕生日なんだから、いい思い出を残してやらないと。」


あたしは、走り出した。

階段を駆け上って、部屋に入る。

ユキは心配そうにあたしを見上げる。


「あたし…そんなに心配かけてたんだ…」


あたしはその場に崩れるように座った。