「ほんと、そろそろ名前決めないとダメだよね…」


あせりだした頃、窓の外に白い粉が見えた。


「わぁー、雪だぁ。」


子犬は窓に手を伸ばした。

窓を開けてやると、一生懸命雪を触ろうとする。

短い手を必死に伸ばしている。


「…名前、ユキってのはどうかな。」


そうしてやっと、名前が決まった…