「さわってもいい?」

おじいちゃんたちはにこにこしながらうなずく。

あたしは一歩ずつ近づいて行った。

するとその子犬はおびえておばあちゃんの後ろに隠れた。

少し困ったけど、そんな仕草もかわいかった。


「未来、座ってみなさい。」


あたしは言われた通りにした。

そして手を広げ、軽く微笑む。