そのときおじいちゃんの声が聞こえた。


「おーい!未来ー、ちょっと来てくれ!」


あたしはおじいちゃんの声がする方へ歩き出した。

泣いたことを知られないように、下を向いて話しをする。


「何?おじいちゃん…」

「おぉ、未来。今日、誕生日じゃろ。おじいちゃんとおばあちゃんから誕生日プレゼントじゃ。」


そう言うと奥のほうからおばあちゃんが出てきた。

足元には、小さな子犬。