そして雪は腕をゆるめ、あたしの手を軽く握り締めた。


「指輪…つけていい?」


あたしはこくりとうなずき、左手を差し伸べた。

キラキラと光るその指輪が、ゆっくりあたしの薬指に通される…

それは空に浮かぶ星たちよりもきれいで、一番輝いている…


「似合ってるよ…」


雪があたしの目を見る…

あたしも雪の目を見た…

そしてゆっくり近づいていく…