「その先の言葉はとっておいて…」

「え…」

「何年かかるか分からないけど、オレが一人前の大人になったらまた未来ちゃんに言うから…そのときまでとっておいてほしい…」


あたしはこくりとうなずく。

そして抱きしめていた雪先生の腕がゆるまり、あたしの肩に置かれた。

目の前に雪先生がいる…

自然と目が閉じる…

唇にあたたかな感触が伝わってくる…


なんて幸せな気持ちなんだろ…

幸せすぎて涙が出てきてしまう…


あたしの頭の中が雪先生でいっぱいになる…

顔や体が熱くなる…