「…分かったよ、ユキ…」


そう言うとその白い小さな花を一本手に取った。


「なんかあたし、いっつもユキに助けてもらってるね…」


あたしは花に微笑みかける。


「ほんとありがと、ユキ…」


そしてしばらくの間、ユキのお墓の前にたたずんだ。

雪はやまず、降り続ける。

頭や肩に積もった雪は少しも冷たくなくて、

心に積もったなにかを溶かしていく…


そして決めたのだ…

雪先生に告白すると。

あの日に…