多岐君の本当の気持ちを知って、あたしの中でなにかが吹っ切れた。

その日からというもの、あたしは前のように30分早く塾に行くようにした。


いつかあたしの気持ちを伝える…

この想いを伝えるんだ…


そう思いながら雪先生と楽しい時間を過ごしていった。

そのいつかが自然とやってくると思っていたから、

あたしは雪先生に告白するより、楽しく話すことを優先した。


『いつか』という日はいつのことか考えずに…