「雪先生!?なんで…」


声を出したことに気づき、すばやく壁に隠れた。

話し声が聞こえてくる…

あたしは混乱した自分を抑え、その話を聞いた。


「あの…話が見えないんだけど…君は確か未来ちゃんの彼氏さんだよね?何でこんなこと言うの?」

「…俺はもう、未来の彼氏じゃありません…」

「え…」

「ずっと前に別れたんです…」

「どうして…あ、聞いちゃいけないよね…」


多岐君は首を振る。

そして話し始めた。