「未来を…未来を幸せにしてやってくだい!」


あたしは目を疑った。

そこに多岐君が見えたから…

そして耳も疑った。

多岐君が言った言葉に驚いたから…

多岐君はなんでこんなこと言ってるの?

そもそも誰に…?

あたしは少しずつ身をのり出して、奥にいる人を見た。