ある日、あたしは掃除当番だったので教室のゴミを捨てに外へ出た。

その日はとても寒くて、風が強かった。


「さむ~い…早く教室に戻ろ…」


小走りで帰っていると、どこからか声が聞こえてきた。

聞き覚えがあう声…

あたしはゆっくりその場所に近づいて行った。


「…お願いします!」


誰かが頼んでいる…

なんだろう…


あたしは見つからないように、壁からそっと顔を出した。