多岐君とは冬休みの間、ほとんど会わなかった。

別に避けてたわけじゃない…

ただ、会いにくかった。

雪先生とあんなことがあって…気持ちが揺れて…

…揺れる…?

どことどこの間で…?

多岐君と雪先生の間で…?

そんなわけない。

そんなわけないよ…

だってあたしが好きなのは多岐君だもん。

…そうだよね…?