あたしはユキがいる場所に戻った。

もしかしたら本当は生きているのかもしれないと思ったから。

でもユキはさっきと同じで冷たく固まったまま…


「…未来ちゃん!」


何分かして雪先生が走ってやって来た。

雪で靴がぬれながらも走って来る…


「雪先生…」


あたしの近くまで雪先生がやってきた。

あたしはよろよろと立ち上がる。


「ユキが…ユキが…死んじゃったよぉ。」


あたしはまるで子供のように泣き叫んだ。

恥ずかしいなんて感じない…

あのときはただ泣きたかった…