「え……」


雪をどけていくと、耳が見えた。

白色の犬の耳…


「もしかして…」


あたしは急いで雪をかきわけた。


冷たいなんて感じなかった。

あたしの考えていることが違うと早く確かめたくて、

ユキじゃないと確かめたくて、

あたしは必死に雪をどける。