「…ユキのせいだよ…」


写真を握りながら言う。


「昨日、ユキの散歩なんか行かなきゃ雪先生に会わなかった…そしたら今日こんなことにもならなかった…」

「ユキのせい…ユキがいなければよかったのに…!」


ユキは悲しそうにあたしを見る。

そして少しずつあたしに近づいてくる。


「来ないで!」


あたしが叫ぶとユキは足を止めた。