多岐君と気まづくなったまま、家に帰った。

帰るとすぐに階段を駆け上がり自分の部屋へ行く。

部屋へ入ると机の上に置いてある昨日雪先生にもらった飴玉と、雪先生と撮った写真が目に入る。


「なんでこんなことになるの…」


あたしは写真を破こうとした。

でもできない…

目から涙が流れる。

くやしくて、つらくて、どうしようもなくて…

あたしは泣くしかなかった。