しばらくその景色を見ていると、多岐君があたしの前に何か出してきた。


「これ…プレゼント…」

「え、いいのに。遊園地に来れただけで十分だよ。」

「いいから受け取って。一生懸命選んだんだ。」

「…ありがと。」


あたしはプレゼントを受け取る。


「開けていい…?」

「うん…」


あたしは丁寧に包装をはがす。

多岐君の気持ちがたくさん詰まってるから粗末に扱えない。

そしてゆくっり箱を開けた。