日がだんだん暮れていく頃、あたしは多岐君を誘った。


「観覧車…乗らない?」


多岐君は心配そうに言う。


「え、でも大丈夫なの?」

「うん、大丈夫。もう平気だよ。」

「そう…じゃぁ行こっか。」


そうしてあたしたちは観覧車に向かった。

あたしの隣に多岐君がいたから安心だった。